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2013年11月24日 (日)

震災遺構はどうなるのか

震災から2年半が経過した。

それぞれの被災地では、復興に向けての動きが徐々にではあるが進行している、と思います。

さて、最近になって、気になるニュースが。。。

とりあえず、日経新聞の記事。
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1500Q_V11C13A1EB1000/

震災遺構の保存費用、国が支援 市町村ごとに1カ所

 復興庁は15日、東日本大震災の津波の被害を受けた建造物「震災遺構」の保存にかかる費用を国が支援する方針を発表した。用地取得や修繕など、保存にかかる初期費用を復興交付金でまかなう。市町村ごとに1カ所までが対象。遺構を保存するかどうか自治体が判断するまでの応急的な修理費や、撤去費用も同交付金で対応する。
 対象となる震災遺構は、住民の合意やまちづくり計画との関連などを考慮して決定。整備や移設に必要な事業費を市町村に支給する。保存後の維持管理費については対象外とし、寄付金や入場料などで各自治体が手当てすることを見込む。
 これまでは調査費のみが対象だった。自治体からの要望が強かったことなどを受けて、支援を拡充する。
 根本匠復興相は記者会見で「震災遺構は惨禍を語り継ぎ、自然災害に対する危機意識を醸成する意義がある」と強調した。震災遺構をめぐっては、宮城県などが保存に向けた国の支援を求めていた。

そして、宮城県では。
www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/120151.pdf

しかし、、、と思う。

なぜ、今頃になってこんなことを言い出すのだろう。おそい!おそすぎる!

例えば、私がよく行っている南三陸町では、いろいろと検討を重ねてきた末に、防災対策庁舎を解体撤去する方針を決定した。町の復興計画は、それをふまえた計画になっているはずである。

なのに、このタイミングで、国と県がこんなことを言い出して、町の決定をいったん凍結してしまった。
これでは、ここまでの検討はなんだったのだろうか。おそらく、南三陸町以外の被災地でも似たような状況があると思われる。

国や県がもっと早い段階から、こういう方向性を示していれば、こんなことにはならなかったと思う。残念、というか、がっかり感が強い。

 

 

さて、国や県の対応はまあ置いておいて、

震災遺構の処置についてはどうするのが良いのだろうか?

この答えは簡単には出てこない。保存する意見、解体撤去する意見などいろいろな意見がありますが、それぞれの意見に一理があります。これをまとめるのは至難の業で、みんなが納得する結論ってのもあり得ない感じ。
まあ、私のような部外者があれこれ言ってもラチがあかないし、最終的には、その土地で生活する人たちが考えて、決定すべきことだと思う。そして、その決定は尊重したい。

 

 

ということを、ふまえた上で、個人的な考えを書いてみます。

私個人的には、南三陸町の防災対策庁舎については、保存しなくてもいいのではないか、と思っています。

前にも書いていたかもしれませんが、今回の震災を風化させないこと、後世に伝えていくことは大事なのですが、、、何でも残せばいいってわけでもないかと思います。「大事な記憶を呼び覚ますものと、嫌な記憶を思い起こさせるものとは別」なはずです。後世に伝える方法はきっと他にもあるはずです。

今回の国の方針では、保存にかかる初期費用を復興交付金でまかなうとのこと。ここで注意しなければならないのは、交付されるのは初期費用だけで、保存するにあたって必要となる維持費用は地元負担となること。また、お金は交付されるけれど、実際に維持管理していくのも地元となること。なので、国や県があれこれ言っても、結局は地元がどうするべきかを判断して決定すべきです。

で、そうまでして保存するべきものでしょうか。震災遺構を保存することによって、多くの人々は「南三陸町は震災の町」として認識することでしょう。これからずっと未来まで、この町は「震災の町」を背負っていかなければならないのでしょうか。はたして、それでいいのでしょうか。
南三陸町には豊かな自然があり、美味しい海の幸、山の幸もあります。十分に魅力ある町になれるはずです。そして、震災の経験を活かして、災害に強い町づくりができるのではないでしょうか。
過去に縛られるよりも、未来に向かって進んでいってほしいと思います。

 

というような思いを胸に、これから南三陸町に出発します。

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コメント

こんにちは、ボランティアご苦労様です。
びっくりしたなぁ。
私の個人的考えはブログに書いたのでそちらに譲るとして、
結論から言うと、私は全く正反対な意見です。
村井知事がブレーキをかけてるみたいですよ。
一度はあきらめたけど希望の灯がかすかに灯った感じです。
庁舎を訪れてよ~く考えてみて下さい。
その際フィリピンやスマトラのことも頭に入れてネ。
では行ってらっしゃい。

投稿: 千葉のA | 2013年11月25日 (月) 07時52分

>千葉のAさん

千葉のAさんの意見については理解しています。
こういう問題では、いろいろな意見があるのが当然で、逆に一つの意見しかないのであれば危険です。

今回書いたうちの後半部分は個人的な思いを書いただけで主題ではありません。
主題は前半部分に書いた、なぜ今頃になってブレーキかけるのってとこへの失望感です。

投稿: たなかつ | 2013年11月25日 (月) 17時43分

あれだけの災害です。結論を急ぐのはむしろ危険かもしれません。
何年か経って今を振り返った時、立ち止まって進路を見直したことが評価されるでしょう。
良いか悪いかは今は何とも言えません。

ケネディ駐日大使が宮城にいます。
南三陸町も行くかな?

投稿: 千葉のA | 2013年11月25日 (月) 19時33分

ケネディ駐日大使、明日は岩手だって、今ニュースで言ってた。

投稿: 千葉のA | 2013年11月25日 (月) 19時34分

あ、ごめん、南三陸、訪問したそうです。⇒駐日大使
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00258481.html
見た?

投稿: 千葉のA | 2013年11月26日 (火) 09時30分

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