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2010年4月12日 (月)

【将棋】コンピュータソフトがプロ棋士に挑戦状

先日、「コンピュータから日本将棋連盟宛に挑戦状」と言う、ちょっと興味深いニュースを聞いた。

さっそく検索すると、ちゃんと日本将棋連盟のWebに出ている。

また、挑戦してきた情報処理学会のWebにも出ている。

コンピュータとプロ棋士との対局というと、渡辺明竜王Bonanzaの対局がよく知られている。その時点(2007年)でも相当強いソフトであったが、日進月歩の業界(?)だけに、現在のコンピュータソフトはプロ棋士にとってなかなか侮れない相手なのであろう。
その自信のあらわれか、開発者側はトッププロ棋士との公開対局をもとめて、日本将棋連盟に大層な挑戦状を送りつけてきた。
それを受けて、将棋連盟も対戦相手に清水市代女流名人・女流王将を指名。今秋にも対局が実現するとのこと。

 

で、これを見ていくと、両者の思惑も見えてくるのかな。

まずは将棋連盟側。対戦相手に清水と言うところがなかなか思慮深い。
トッププロ棋士と言われても、いきなり羽生名人、渡辺竜王などのタイトルホルダーが出て行くわけにもいかない。万一、ボロ負けでもしたら格好がつかないどころではない。
高勝率を誇る若手棋士を出すのが勝ちやすい選択かもしれないが、四段五段の若手では知名度の点で一般受けしない。
そこで女流棋士の出番である。女流棋士なら話題になりやすいし、もし負けても将棋連盟側にダメージは少ない。そして次に対戦する棋士たちもコンピュータがどのような指し方をするのか知ることができるメリットもある。先鋒としては理想的な選択である。
そして女流棋士の中でも、売り出し中の矢内女王や里見女流名人ではなく、清水というところがミソである。いや、清水だって現在でも女流二冠だし、NHK杯出場者決定戦を勝っていて女流のトップ棋士ではあるが全盛期からするとややピークが過ぎた感は否めない。そういう意味で負けた時に将棋連盟に一番ダメージが少ないのが彼女だろうなぁ。

一方、情報処理学会側の思惑はどうだろうか。
本当にトッププロ棋士に勝てる力があるのかどうかはわからないが、トッププロ棋士との公開対局を求めているのがミソである。公開対局となれば、○番勝負とかではなく一局だけの対局で、しかも持ち時間の短い勝負になる可能性が高いと思われる。これは明らかにコンピュータ側が有利な条件であり、そこに持ち込むための上手い戦略だと言える。
また、対戦相手が決まったのに対局は半年先の秋であり詳細未定だという点。おそらくこの間に、清水の全棋譜をデータベースに入力して指し手の傾向などを分析させるのだろう。すなわち、清水との対戦専用チューンナップである。今回、清水に勝ったとしても、すぐに次のプロ棋士に挑戦するのではなく相応の準備期間をおくものと思われる。

 

いずれにしても、どのような形で対局となるのかが焦点になろうと思います。

情報処理学会の「挑戦状に関するFAQ」によると、対戦する将棋ソフトウェアは、複数のソフトの合議アルゴリズムとのこと。各々のソフトが違う手を推奨した時にどのように指し手を決定してくるのか。それぞれの良いところが上手く組み合わされば理想だけど、かえって単独ソフトの方が強そうな気もする。

また、使用するコンピュータは、かなり高性能なマシンを複数並べるそうな。これはちょっと面白くないなあ。開発者側としては最高の条件で戦いたいのかもしれないが、一般のファン(将棋ファン、PCファン)的には、一般家庭向け汎用PCで戦ってほしいものである。ごく普通のPCで将棋ソフトがプロ棋士に勝ってこそ大きなニュースとなるのではないだろうか。

σ(^^)的には、公開対局ということであれば、NHK杯と同等の持ち時間で対局してほしいし、1局のみではなく5番勝負(最低でも3局指せる)で対局してほしい気がします。
また先にも書いたように、ごく普通のPC(可能ならば、ノートPCでバッテリー駆動のみというのも面白いかも)を使用して、対局中に触れるのは操作者1名でメンテナンスは不可。
TVとかでも公開してほしいかな。

実際に対局となれば、清水女流としては厳しい対局が予想されます。特にコンピュータは終盤、特に詰みのある局面では絶対的なので、序盤~中盤でリードすることが必要となるでしょう。局面と指し手の評価が難解な中盤戦でいかにコンピュータの間違いを誘うことができるかが勝負の鍵になりそうかな。

もっとも、仮にコンピュータがプロ棋士より強くなったとしても、将棋は人間同士が勝負するところが面白い競技であることには変わりないと思いますが、、、いずれにしても、対局が楽しみです。

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